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公的創業支援制度の中身
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「教育訓練給付」活用のプログラム
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20万円までの学費がタダになる「教育訓練給付」制度の基礎知識
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実践的高度技術マスターの近道ポリテクカレッジ活用のススメ
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「職業能力開発相談支援事業」のお得な中身
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超おいしい訓練コースはこれだ!
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雇用能力開発機構、徹底活用のすすめ
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職業訓練コース面接試験突破術
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職安はおいしいコースは教えてくれない?情報収集は自分でやろう
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公共職業訓練コース入校のススメ
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公的創業支援制度の中身
会社は資本金2円以上あればつくれるけど、現実に事業を始められるだけの資金をどう集めればいいかが次なる難関。
「信用のない人間にどこもお金なんて貸してくれない」と考えがちだけど、それはもう昔(といっても、ついこのあいだまで)の話。
創業支援制度の拡充が叫ばれるなか、独立開業志望者向けの資金調達手段は飛躍的に広がっていて、信じられないくらいたくさんの独立開業者向け公的資金ができているんだ。
試しに「公的資金検索システム」というサイトで、北海道で利用できる公的資金を検索してみた。
キーワードは「融資制度」「補助金」「給付金・奨励金」「新規事業」− の4つ。
結果はなんと、40数件ものヒット!
北海道庁が実施している融資制度だけで6件、そのほか、国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、商工組合中央金庫、中小企業総合事業団などなど。
特別な技術をもっていないと話にならないものもあり、利用できる要件に自分が該等しなかったら何の意味もないけど、思ったほどハードルが高くない融資制度もみつけられるんだ。
たとえば、札幌市が実施している「特別資金 創業・独立開業支援資金」の場合、対象は「同一企業に3年以上又は同義種に5年以上勤蓬験のある従業員等で創業・独立開業をしようする者」で、最高1000万円(総費用の祁パーセントまで)借りられる。
もちろん現実に借りられるかどうかはキミの事業計画の内容次第。
胸に秘めた起業への情熱と、とっておきのビジネスアイデアのある人は挑戦してみるべき。
中小企業者向けの公的資金は腐るほどあるんだけど、そのほとんどは積極的に広報されていないため、一般人はなかなかアクセスできないだけなんだ。
そこで、そうした情報をより効果的に集めるには、都道府県(または市区町村)の商工課など、中小企業向けの公的資金や助成の促進を担当している部署に直接出向いて相談するのがコツ。
担当部署には自動的に情報が集まるようになっているから、あちこち個別にあたるよりもずっと効率よくおいしいネタを集められるよ。
「教育訓練給付」活用のプログラム
失業給付もらいながらでもOK?
現在失業給付を受給中とか、失業給付をすでにもらいきった場合、教育訓練給付はもらえるとおもう?
フツーに考えると「一度失業給付をもらっちゃうと、教育訓練給付はもうもらえなさそう」だけど、実はまったくそんなことはないんだ。
会社を辞めて雇用保険の被保険者資格を失っても、離職日の翌日から1年以内に受講をスタートすれば、
たとえその間に失業給付を受給していても、対象コース終了後に教育訓練給付金はもらえる。
ということは、どうするのがお得?
教育訓練給付をもらえる資格のある人は、会社を辞めてとりあえず雇用保険をもらい、その後、失業期間が長引こうが、再就職に成功しようがどちらにしろ、最初の離職から1年以内に指定講座をみつけて入っておくのがオトク。
1年を過ぎると、せっかくの資格がパーになるからそれまでに活用しないとソン。
もっとも、最低2割は自腹を切らないといけないので、興味のない人は無理に利用するとかえってソンかも。
おいしさ度からみると、入校すれば自己負担ゼロで受講できるうえ失業給付も延長される技術専門校やポリテクコースのほうがだんぜん上なので、
とりあえずそちらのおいしさを味わってから、教育訓練給付のほうもいただくのがベストな選択だ。
じゃあ、失業期間中に教育訓練給付の指定講座に通った場合、無条件で失業給付も同時にもらえるかというと、そうとは限らない。
なぜなら、受給期間中にバイトするのとまったく同じ理屈で、スクールに通う場合も、日数が多いと「失業状態にはない」とみなされて、失業給付が打ち切りになる可能性もあるからだ。
特に、短時間でも毎日のように適う短期集中コースだと失業認定は危なくなる。
それに失業認定日とスクールのスケジュールが重なっても、認定日は変更してくれないよ。
ところが、同じように毎日のように通っても、その時間帯が夜間(または土日のみ)なら平日の昼間に旺盛な就職活動ができるのでOKとなるケースが多いんだ。
そのへんはスクールでも親切に教えてくれるので事前にどのコースなら大丈夫かしっかり聞いておこう。
教育訓練給付の支給要件を満たしてない人の場合は、これから条件を満たせばいいんだけど、雇用保険の被保険者期間が4年と数ヶ月なんて人は、退職時に失業給付はもらってもいいけど、必ず1年以内に雇用保険の一般被保険者になれる会社へ転職するようにしたい。
そうすれば数ヶ月後に支給要件をクリアできるよ。
20万円までの学費がタダになる「教育訓練給付」制度の基礎知識
あなたは受給資格があるか?
国からゼ二をもらいながら、民間の専門学校に通って自分の好きなコースを自由に履修するのに役に立つのが平成10年からスタートした「教育訓練給付」だ。
指定講座のなかから自分で自由に選んだスクールの受講費用(教材代を含む入学金及び授業料)の最高80パーセントで20万円まで(平成13年1月より30万円までに!)が雇用保険から補助されるというオトクな制度がこれ。
失業時だけでなく在職中も利用でき、利用できる指定講座もかなり増えてきたため、興味を持っている人も多いだろうから、これについても解説しておこう。
気になるのは自分にはもらえる資格があるかどうかってことじゃないかな。
これは、カンタン。
会社を辞めた日(在職中の人は受講開始日)以前に、雇用保険に加入している会社に勤めている期間が5年以上あればOK。
ひとつの会社に5年以上勤めていなくても、複数の会社での被保険者期間を足してもいい。
ただし、途中にバイト生活してたとか1年を越えて被保険者でなかった空白期間があると、その前の分は足し算できない。
「条件をクリアできるかどうか微妙なところだな」と思ったら、住所地の職安に出向き「教育訓練給付金支給要件照会票」に必要事項を記入して提出(本人の住所確認ができる書類のコピーを添付)するといい。
後から回答書が送られてくるから一目瞭然。
自分が通いたい学校のコースが指定講座になっているかどうかも同じような方法で知るこできるけど、こちらはスクールに直接問い合わせたほうが手っ取り早い(指定講座はスクール情報誌でその点を明記して宣伝している)。
どこのスクールでもどのコースが指定講座かはもちろん、その履修方法などについて懇切丁寧にアドバイスしてくれるよ。
そのへんの確認はしっかりやっておかないと、勝手な思い込みでスクールに通ってはみたけど国からは一銭も出なくてトホホホなんてことになりかねないよね。
あとは、指定講座に通ってコース終了までひたすら勉強するのみ。
入学時に一度自腹を切らないといけないのは痛いけど、めでたくそのコースの終了証をもらって職安で手続きをすれば、給付金が振り込まれるってワケ。
途中で辞めちゃうとこれまた一銭ももらえなくなるので、自信ない人は辞めといたほうがいいかも。
ただし、資格試験の合格対策講座なんかでも、資格試験に合格しないと給付金がもらえないのではなくて、あくまでコース終了が支給条件だから、とりあえず基礎コースだけ受講しておこうなんてのはOKで、実際にそういうコースも探せば結構あるんだ。
もともとスクールに通いたいと思ってた人には、まさに渡りに船のような話だよね。
実践的高度技術マスターの近道ポリテクカレッジ活用のススメ
授業料バカ安+貸し付け制度もアリ!
これからスクールに通って就職に有利な技術を身につけようという場合、何も雇用保険の延長給付だけにこだわることはない。
キミがまだ20代でじっくり勉強し直そうと考えているなら、3ヶ月とか6ヶ月程度でたいしたことが学べない技術専門校やポリテクコースよりもっと本格的にスキルを開発できる教育機関に通ったほうがその後のキャリアアップに確実に役立つからだ。
とはいえ、民間の専門学校に通うためには百万円以上の費用がかかるわけで、バイトしながらそれだけの費用は出せる人は少ないよね。
そこで活用できそうなのが、これまた雇用能力開発機構が運営しているポリテクカレッジ(正式には「職業能力開発短期大学校」)だ。
フツーの人はほとんど聞いたことがないだろうけど、労働省(文部省ではなくて)管轄の職業能力開発機関で、現在全国に19校設置されている。
卒業までの期間は2年。
基本的には、高校を卒業した人向けの技術系短大なのに、一度杜会人になってから入学する人もいるというめずらしい短大なんだ。
現場に即した機械や電気関係の技術者を養成するコースがほとんどなので「自分にはちょっと無理」と感じるかもしれないけど、
「ビジネスマネジメント」関係や「産業ザデイン」のほか、技術系でも最近流行のIT(情報技術)関係を本格的に学べるコース(ただしかなり理系)も。
この就職難の時代にほぼ100パーセント近い就職率を誇るコースもあり、確かな支術を身につけると引っ張りダコになることを改めて実感できるんだ。
気になる授業料は年間約27万円程度とバカ安。
経済的理由で就学困難者には、貸し付け制度があり、これを活用すると授業料を払ってもオツリがくるくらいの奨学金(平成11年度は月額4万6600円)を毎月支給されるというから、おいしさも十分。
入校者の約8割がこの制度を活用しているとか。
しかも、学生寮は朝夕食費込みで月3万円(群馬ポリテクカレッジの場合)というオドロキの安さ!
入校にあたっては特に年齢制限はないものの、学校側に聞いてみると「就職を考えると27〜28歳がギリギリでしょう」とのこと。
高校や大学を卒業して、まだ数年しか勤めていない人だったら、自分の力だけで学び直すいい機会といえるかも。
「職業能力開発相談支援事業」のお得な中身
ポリテク関係はいろんなコースがあったけど「いまいち興味が持てるのはなかった」人は、もっとおいしいネタもあるよ。
雇用能力開発機構が行っている「職業能力開発相談支援事業」がそれで、基本的には相談した後にあらかじめ用意された「標準コース」から選択するんだけど、
一定の条件を満たせば、自分のやりたい分野の専門学校のコースも選べる「自由選択コース」もあるんだ。
もちろん授業料はタダで、雇用保険もコース終了まで延長される。
この制度のスゴイところは、あとで説明する「教育訓練給付」のように「被保険者期間5年以上」といった縛りは何もなく、雇用保険の受給資格があればだれでも利用できる点で、利用しないとソンといえるほどのネタなんだ。
もちろん必ずしもキミの希望したコースが通るとは限らなくて、具体的には、
・法律で定められた短期過程の職業訓練の訓練基準に該等していること
・労働市場における需給の状況、本人の希望、能力、適性から再就職を図るために必要かつ相当なものであること。
そのため、原則として地域における成長産業など雇用吸収力のある業種・職種に係わる職務遂行能力を学ぶための教育訓練コースであること − などが条件。
また、再就職にすぐ役に立つことが前提なので、何の経験もない人が「ソムリエの資格を取るための学校に通いたい」とか「司法試験受験コースに通って弁護士になりたい」なんてのはバツ。
趣味・教養的なものはもちろん、「英検3、4級」程度の職業能力レベルに達しないもの、公務員試験対策講座や米国公認会計士のような採用試験講座、外国資格講座もダメ。
そのほかにもいろいろと細かい基準があって、
「通学制であって、訓練時間が150時間以上で、かつ3か月当たり、175時間以上のコースであること」
とか、期間についても、
「2月以上で1年を超えないもの」、
授業料は、
「1ヶ月当たり9万円を超えないものであること(消費税を含む)」
などをクリアしていることが必要だ。
試しに、電話で「これまでに何の経験もないんですが、ホームページデザイナーのスクールに通いたいんだけど…」と問い合わせてみたら、
「該等するものがあるでしょう」と言われたから、利用できる可能性は十分(この制度にほとんど力を入れていない怠慢な地方もあるので、その場合は厚生労働省に文句を言おう!)。
もちろん、志望しても「入所選考」というのがあるので、それにパスすることが前提だけど、もしパスしたら、雇用保険を延長してもらいながら、日管同1ヶ月9万円までの講座の授業料がタダになるなんておいしくない?
それから、雇用保険の受給資格のない人でも年齢が30歳以上60歳未満で、会社都合や正当な理由のある自己都合で退職した人ならこの制度を利用でき、
その場合、雇用保険のかわりに特別訓練奨励金(1日6500円)が支給されるので最低限の生活は保障されるよ。
ちなみにこの制度、平成13年3月末まで終了のコースが対象だけど、それ以後も同様の制度が新設されている可能性は高いので、この機会にどしどし問い合わせてみよう!
超おいしい訓練コースはこれだ!
最長1年間給付延長しながら学べる
雇用能力開発機構が実施している職業訓練コースには、いろんなタイプのものがあるんだけど、コースによって受けられる特典などおいしさが微妙に違っていたり、受講対象者の条件が違っている。
その点を、ざっと解説しておこう。
まず、基本コースともいえるのが「アビリティー・コース」だ。
ポリテクセンターやポリテクカレッジといった職業訓練専門の教育施設で実施されるコースで、訓練期間はほとんどが6ヶ月(ごく稀に1年コースもある)。
ジャンルは電気や機械の生産技術や設備の保守管理関係が多くて昔ながらの職業訓練コースの印象が強いけど、最近は情報システムや介護サービスなどの新しいコースも用意されつつあるよ。
一方、ここへきてめだって増えているのが民間の専門学校で実施される「委託訓練コース」。
パソコンなどのOA技能を習得するものや経理実務や社会保険実務などビジネス関係、介護サービスなどの福祉関係といった新しめ(職業訓練にしては)のコースがメイン。
で、こちらのコースの場合も、訓練期間はパンフでは「3ヶ月」となっているけど、よくよく探してみると6か月コースや1年コースもあるんだ。
東京都の「訓練委託コース」の場合、「調理科」のみが12ヶ月(ただし4月入学だけ)。
対象者は「調理師免許を取得し、活用できる職種を希望する方」。
まともに授業料を払うと年間百万円近くもかかる民間の専門学校のコースがタダ、
しかも入校時に所定給付日数が残っていれば、1年間雇用保険の受給が延長される! というんだから、こんなにおいしい話は、ほかにはないとおもうよ。
もちろんどちらのコースにしても競争率はかなり高い。
そこで、ダメだったときにねらいたいのが「パートタイム等短期コース」。
このコースは残念ながら、受講しても雇用保険は延長されず、訓練期間も5日から20日程度とかなり短いんだけど、
それでも民間スクールに通ったら、何万円も自腹を切らないといけないのがタダになるんだから、「とりあえずパソコン操作の基本を身につけたい」なんて人にはピッタリ。
また、就職浪人中の人向けに「学卒未就職者能力開発支援事業」としてOAや販売、経理など3ヶ月程度の訓練コースが用意されていることもあるので対象者は要チェックだ。
「アビリティ」と「訓練委託」のコースは、基本的には雇用保険の受給資格者だけが対象なのに対して、あとのふたつのコースは、受給資格は関係ない(職安に求職の申し込みはしないといけないけど)ので、受講したいと思ったら気軽に問い合わせてみよう。
雇用能力開発機構、徹底活用のすすめ
おいしいネタがゾクゾク集まる
いろいろ調べてみたけど、自分にも入れそうな職業訓練コースなんてひとつもなかったよという人もいるはず。
でも、そこであきらめてはいけない。
最近は失業率の高まりを受けて、どこの地方でも次々と新しい訓練コースを設けているんだけど、運営する側のピーアール不足や職安との連携不十分などが原因で、なかなか自分に合ったコースがみつからないケースも少なくない。
そこで、徹底的に活用したいのがポリテクコースを運営している雇用能力開発機構だ。
実はココ、失業者にとっては「おいしい情報」の宝庫なんだ。
何がおいしいかってのは順を追って説明していくけど、ココが運営している職業訓練コースにもさまざまなタイプがあり、よーく探すと都市部のなかでは稀に1年のコース(もし入れれば雇用保険が1年延長される)があったり、
地方でも雇用保険をもらいながら指定された民間の専門学校のコースをタダで受講できたり、さらには、自分で自由に選んだ民間の専門学校の講座を受講できるケースもあるほどなんだ。
で、具体的にどんなコースがあって、自分はどのコースなら受講できるのかを知るために、各都道府県の雇用能力開発機構の支部に出掛けて情報収集してみることがオススメ。
職安とかでもらった古いパンフにはまだ掲載されていないコースが結構あるかも。
雇用能力開発機構では、求職者に対して職業能力開発全般についての相談にも乗っているので、
「自分の年齢とキャリアではどんなコースが向いているか」、
「そのコースではどんなことが学べるか」
といった相談をしてみてもいいかも。
就職できないのは、キミが悪いんじゃない。
職安だけでなく、関係行政は組織を挙げて失業者に職がみつかるようサービスを提供するのは当然で、じっと黙ってないであちこち出掛けては
「困ってるんだ。何とかしてくれ!」と叫んだほうがオトクだよ。
職業訓練コース面接試験突破術
面接官の好感触が決め手
失業者向けの職業訓練コースのなかでめぼしいものがみつかっても、直接、訓練施設に願書を出そうなんて早とちりする人はいないよね。
前にも話した通り、雇用保険をもらいながら通うためには、職安の紹介・指示で入校することが絶対条件になっているんだ。
そこでめぼしいコースがみつかったら、職安へ行って「このコースに入りたいんですが…」って申し出ないといけないってワケ。
そうすると、職安の係官が手続きの仕方を教えてくれるので、あとは手続きをして入校を待つだけ − といいたいところだが、その前に大きな試練がもうひとつ待ちかまえている。
そう、試験だ。
都道府県が運営している技術専門校、雇用能力開発機構が運営しているポリテクともに、筆記試験(中学卒業程度の国語と数学)と面接があるのが一般的。
ただし、地方によっては、面接だけとか、面接すらなくて、書類選考のみというケースもある。
試験については、前年度の問題が公開されている(パンフに問題例が掲載されていることも)場合もあるので訓練施設などに問い合わせてみよう。
で、必ずしも試験の点数が高い人が入校できるとは限らないのが難しいところ。
試験は、指導内容をマスターするだけの学力があるかどうかをみるだけで、単純に学力の高い人を選抜するわけじゃない。
何がポイントかというと、キミがその訓練コースを受講することによって、就職しやすくなるかどうかなんだ。
たとえば、経理の知識があってパソコンソフトの操作をマスターすると就職できると判断されればOAコースに合格の可能性大。
逆にすでに資格とかもっていて、入校しても技能や知識がそれほどアップしそうにない人は不合格かも。
また、筆記試験はもちろん面接すらなくて、書類選考のみという技術専門校では、職安の係官との面談が実質的な面接だとこころえておいたほうがいい。
こんな人もいる。
「僕が志望したビジネスワーク科は、ほとんどが女性で競争率もメチャメチャ高かったんです。
そのために職安の人が『一応、第二志望としてほかのコースも入れておきますか?』と言ってくれたんですが、あえてそれは断りました。
そのうえで、このコースでなければいけない理由や、将来こういうことに活かしたいとその係官に力説したんですよ。
最後に『もし選考から漏れたらまた何ヶ月後の募集まで待たないといけないんですよね』と念を押したら、その係官が『ええ、ですから第一志望に強く推薦しておきます』って言ってくれました。
おかげで結果は見事合格。
本音を言うと、ほかに興味をそそるコースがなかったからで、絶対に入りたいコースというわけでもなかったんですが…」(なかちゃん)
なるほど。
選考するサイドだって「どこでもいいからなんとなく入りたい」人よりも「この道で将来生きていきたい」と熱意溢れる(ようにみえる?)人を優先するのが人情というもの。
もちろんこのワザは面接本番でも使えるよ。
それから、なぜか面接にはほとんどの人がラフな格好で行くらしいけど、やっぱビシッとした格好で臨むべきなのは言うまでもないよね。
ちなみに、雇用能力開発機構運営のポリテクコースの場合は、職安係官の判断は一切合否には関係なく、同機構が独自に入所選考を行っている。
その場合、年齢が高い会社都合退職者を優先して入校させている地方もあるみたいで20代の自己都合退職者は不利なことは覚悟しておこう。
職安はおいしいコースは教えてくれない?情報収集は自分でやろう
技術専門校やポリテクに入るためには、きみが住んでいる地域で通える範囲内にある訓練施設と、そのコースを一通り調べることが先決だ。
若い人の場合、職安の係官が親切に「こんないいコースがあるから入りなさい」なんて言ってくれることはまずない。
それどころかこんなひどいケースだってある。
「ファッション関係の訓練コースがあったので、そこに入ろうと思って会社をやめたのに、職安で聞くと『そんなコースはない』の一点張り。
そのほかのコースについても『対象は嬰成以上の人のみで、あなたは入れない』と言われる始末。
ところが、訓練センターのほうに直接問い合わせてみたら、なんと『年齢は関係なく入れますよ』と言われたばかりか、私が志望していたファッション関係のコースもちゃんとあって、そこは志望者が少なくて定員割れを起こしていたんですよ!」(Mさん)
というワケで、おいしいコースを探すには、情報収集が何より大切なんだ。
具体的にはだいたいどこの自治体でも「失業者が受講できる職業訓練施設」を一覧できるパンフをつくっているので、職安でそれをもらうのが早道。
このときに技術専門校のパンフしかくれなかったりするので、ポリテクコースのパンフももらっておこう。(受給説明会のときに詳しくガイダンスしてくれる親切な職安もあるらしいけど)
インターネットを使えるひとは「雇用能力開発機構」(技術専門校の場合は都道府県)のHPからアクセスして、住んでる地区のコースを検索するのが手っ取り早い。
で、いくら良さそうなコースがあっても、入校時期が雇用保険が切れた後だと、もちろん失業給付の延長はなしだから、募集時期(4月、7月、10月、1月が多い)はしっかりチェックすること。
そして、前回募集のときの競争率なんかも調べておくことも大切。
競争率の高いところは入るのも大変だけど、逆にそれが低いところは、時代遅れの分野で入校できても就職にはほとんど役に立たなかったりするので、
過去の就職率なんかもしっかり調べて、時間の無駄にならないコースを選ぼう。
公共職業訓練コース入校のススメ
お金をもらいなが技術を録につける
失業給付もそろそろ切れかかって、崖っぷち秒読みモードに入ってきたなあ…。
失業期間が長くなると、なんかダレちゃってヤル気も失せちゃうものだけど、就職&転職戦線一歩も前進なしで、グッタリ疲れてきたら、このへんで一時休戦してパワーアップ作戦を敢行したみたらどうかな。
その選択肢として、最も手っ取り早いのは、公共職業訓練施設に入校してしまうことかも。
以前に述べた通り、切れかかった失業給付を復活させる最大の裏ワザがコレ。
所定給付日数がまだ残っているうちに入校できれば、失業給付は卒業まで延長される。
訓練期間は3〜6ヶ月が一般的だけど、なかには12ヶ月とか24ヶ月コースなんてのもあり、最もおいしいのが都道府県が運営する技術専門校の若年者向け2年コース。
ココに潜り込めれば、所定給付日数90日の人でも最高810日も失業給付がもらえるんだからチョーおいしいハナシじゃない?
もちろん延長給付が目的で入学しょうなんてのは許されないけど、何かしら転職に役立つ技術や知識を身につけられるうえ、卒業時には就職先も紹介してくれるから、ひとりでやみくもに就職活動を続けるよりはずっと有利なことは確か。
おまけに授業料タダのうえ、交通費や昼飯代程度の手当までもらえるといいことづくめ。
また、失業生活は世間とズレた毎日でコドクな気分に陥りがちだけど、とりあえず学校に通えば仲間ができるうえ、毎日の生活のリズムもつかみやすい。
技術専門校については、基本的には、機械や電気、建築、造園など現場関係の技術を習得するコースが多い。
それでも最近はビジネス関係、OA関係、サービス関係のコースも増えてきているから、自分のやりたい仕事に役立つコースがみつかるかもしれないよ。
難点は都道府県によっては技術専門校の数はかなり限られてくること。
そこで活用したいのが、雇用能力開発機構(労働省の外郭組織)というところが運営しているポリテクコース。
ココも技術専門校とまったく同じように「失業給付をもらいながら就職・転職に役立つ知識・技術を身につけられる」公的な職業技術訓練施設なんだ。
ポリテクのほうは、失業率の高まりに対応すべく、地方でもバラエティに富んだコースができつつあるので、調べてみると意外においしいコースにありつけるかもよ。

